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POINT 3.
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カイコハナサナギタケ冬虫夏草の12週間摂取が40歳以上男性の更年期症状を有意に改善
第一工業製薬株式会社(京都市)は2026年3月16日、食品素材「カイコハナサナギタケ冬虫夏草(カイコ冬虫夏草)」の摂取が40歳以上の男性の更年期症状を改善することを臨床試験で確認し、同成果が日本抗加齢医学会雑誌「アンチ・エイジング医学」2026年2月号に掲載されたと発表した。男性更年期症状(抑うつ・睡眠障害・性機能低下・いらいら・ホットフラッシュ等)は男性のQOLに大きな影響を及ぼし、メタボリックシンドローム・心血管疾患・認知症リスクとの関連も報告されている。同社はこれまでカイコ冬虫夏草が睡眠の質の改善や肥満傾向男性のテストステロン値増加に効果があることを確認していた。今回の臨床試験は、40歳以上の男性68名(解析対象65名)を対象としたランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験で、12週間のカイコ冬虫夏草またはプラセボ食品の摂取を比較評価。評価項目は17項目からなる男性更年期障害質問票(AMSスコア)の総スコアおよび心理的因子・身体的因子・性機能因子の3下位項目。結果、AMSスコアの総スコアに加え、心理的因子および身体的因子において統計学的に有意な改善が認められた。同社は今後もカイコ冬虫夏草に関するさらなる研究を推進し、ストレス社会や超高齢化社会の課題解決に取り組む方針を示している。
ユニリーバ「Desire at Scale」戦略 AI×消費者トレンド分析でマーケティングと製品開発を加速
Marketing Tech News(2026年掲載)は、ユニリーバの最高成長・マーケティング責任者(CGMO)Esi Eggleston Bracey氏が提唱する「Desire at Scale(スケールでの欲求)」戦略を報じた。戦略概要:ブランドを文化・コミュニティ・コマースにより密接かつ高速で結びつけ、売上を促進。2025年アニュアルレポートでは「AIの時代に適合した、より速く・シンプルで・テクノロジー対応の組織構築」の一環と位置づけ。製品開発への影響:Sunsilkブランドを例に、Gen Z美容トレンドをソーシャルファースト・マーケティングと新製品アイデア(「Wondermist」ヘア香水ミスト:感情・自信に関連したフレグランス技術)で再設計。Kantar調査では「8割の消費者がセルフケアを含むホリスティックな美容ルーティンを求めている」と報告。意義:ソーシャルメディアが需要・商品発見を形成し、購買意欲が素早く続く現代において、ソーシャルトレンドと商品ローンチの連動を強化。速さと信頼性のバランスが課題:感情的訴求だけでは不十分で、科学的根拠・成分ストーリーとの組み合わせが必要。「どのシグナルが重要でどれが重要でないか」を見極める能力が大手ブランドの競争優位に。
皮膚カロテノイドレベルが高い群で歯周病有病率が低い傾向 ベジチェックと健康ビッグデータ解析でルテイン・リコピン濃度との有意な関連を確認
PR TIMES(2026年3月23日)は、カゴメと弘前大学が共同開設した「野菜生命科学講座」が弘前大学岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを活用し、皮膚カロテノイドと歯周病との関連を解析した研究成果(Nutrition Journal掲載、DOI: 10.1186/s12937-026-01285-y)を報じた。咬み合わせ良好な成人456名(平均年齢48.0歳、歯周病有病率50.9%)を対象に、ベジチェック®(皮膚カロテノイドを約30秒で測定する推定野菜摂取量測定器)と血液中の各カロテノイド濃度を評価し、年齢・性別・喫煙・飲酒・食習慣・歯磨き習慣などを調整してロジスティック回帰分析を実施。主な結果:①皮膚カロテノイドレベルの低群(第1五分位)比で高群(第5五分位)は歯周病有病率が有意に低かった②血中カロテノイドではルテイン濃度・リコピン濃度の高群で歯周病有病率が有意に低かった③ベイジアンネットワーク解析から、カロテノイドが口腔内炎症と口腔内細菌叢の乱れを抑制することで歯周病を予防する可能性が示された。日本人成人の約半数が歯周病に罹患し、循環器疾患・認知症のリスク要因でもある歯周病に対して、野菜摂取量とカロテノイドを介した非侵襲的なスクリーニング・予防アプローチとして今後の展開が期待される。
紅茶飲料製造時の紅茶粕を乾燥加工し牛の飼料として活用——グループ内資源循環の取り組みを開始
森永乳業グループは、紅茶飲料(紙パック)の製造過程から発生する抽出後の紅茶粕を乾燥加工し、牛の飼料として活用するグループ内資源循環の取り組みを開始した。横浜森永乳業(神奈川県綾瀬市)で従来は廃棄処理していた乾燥済み紅茶粕を、森永酪農販売が運営する那須岳麓農場(栃木県)へ輸送し、農場の牛に給与する。同社は信州大学・ノーサンファーム・森永酪農振興協会との2021年からの共同研究において、一定条件下で紅茶粕の給与が乳牛のルーメン(第一胃)からのメタン生成量を約9%削減する効果を確認しており、2023年10月のIDF(国際酪農連盟)ワールドデーリィサミットでも発表済み。今回の実証実験はメタン抑制効果の確認を直接の目的とするものではないが、引き続き検討・検証を継続し、将来的なGHG削減への貢献を目指す。同社のサステナビリティ中長期計画2030では、2030年度までにScope3のCO2排出量を2020年度比10%以上削減する目標を掲げており、本取り組みはその達成に向けた資源循環・気候変動対策の一環として位置づけられている。
印刷可能な酵素インクで次世代ウェアラブルバイオセンサーの量産化に道——東京理科大学が開発
東京理科大学の設楽勲准教授らの研究チームが、ウェアラブルバイオセンサーの量産化に向けた大きな障壁を克服する「水性酵素インク」を開発した。従来の酵素バイオ燃料電池(EBFC)の製造は、炭素電極の印刷、酵素・メディエーター溶液の滴下塗布、乾燥という複数の工程を要し、品質のばらつきや大量生産の困難さが課題だった。新開発のインクは、メソポーラスカーボン・化学メディエーター・新型水性バインダー(POLYSOL)・増粘剤(カルボキシメチルセルロース)を混合した処方で、乳酸酸化酵素やグルコースデヒドロゲナーゼなどの目的酵素を加えるだけで、スクリーン印刷による一工程での電極形成が可能となった。有機溶媒不使用のため酵素活性が維持され、従来の滴下塗布電極が数分〜数時間で活性が半減以下になるのに対し、酵素インク電極は長時間にわたり安定したパフォーマンスを発揮。乳酸/酸素バイオ燃料電池では最大出力165 μW/cm²・動作電圧0.63Vを達成し、Bluetooth Low Energyによる自己給電ワイヤレス計測も実証済みだ。400mの基材への連続ロールtoロール印刷も実証しており、1デバイスあたり約10円での低コスト生産が視野に入る。2030年ごろの実用化を目指している。
広島大・北大・食品企業の共同研究で、結晶の形と長さを制御してオレオゲルの機械的強度を最大約40倍に向上させる技術を確立
ミヨシ油脂株式会社(2026年2月20日)は、広島大学・北海道大学との共同研究でオレオゲルを構成する脂質ウィスカー結晶の形態制御技術を確立し、Food Research International誌(2025年12月4日、DOI: 10.1016/j.foodres.2025.117999)に発表したと報じた。オレオゲルは液体油を少量のゲル化剤で固体化したもので、代替肉などプラントベースフード(PBF)の「ジューシーさ」再現に期待される素材。研究グループは食経験が豊富な高純度PSP(1,3-ジパルミトイル-2-ステアロイルグリセロール)を用いて2つの物性制御法を解明した。①「長さの制御」:テンパリング温度を30℃以上に高めると脂質ウィスカー結晶の長さが増し、貯蔵弾性率(硬さ)が大きく向上。40℃で結晶子サイズが約240 nmに達し、長周期構造を持つ電子線回折パターンが観測された。②「形状の制御」:不純物(FHHPMF)を37.2%取り込むことで結晶を直線状から蛇行状に変え、ゲルの壊れにくさを示す臨界ひずみを0.54%から21.2%に増加(約40倍)。PBFのジューシーさ再現だけでなく、パン・菓子・調味料・サプリメント・化粧品・医薬品・工業製品まで幅広い応用が期待される。
2026年注目のトップバイオテックスタートアップ:新興トレンドの分析
2026年に向けて大きな影響を与えると予測される20社の新興バイオテックスタートアップを特定。子宮内膜症診断のHera Biotechや慢性肺疾患のRAGE Biotech等の重要な健康課題に取り組む企業、質量分析のAndson BiotechやクラウドバイオインフォマティクスのLatchBio等の先進プラットフォーム技術、昆虫による食品廃棄物変換のEntomalや緑色触媒のHydRegen等の環境ソリューション、B型肝炎遺伝子治療のTune Therapeutics等の新規治療法を含む。
医療機器のコンピュータ支援臨床試験:研究から現実へ
医療機器業界は、2025年までにFDA提出資料の約50%が計算モデリングとシミュレーション(CM&S)で構成されるという予測に基づき、従来のランダム化比較試験(RCT)から大きな転換期を迎えています。本記事では、デジタルツインや仮想コホートを活用したコンピュータ支援臨床試験(CACT)が、多様な患者集団の生理学的反応をシミュレーションし、デバイスアルゴリズムを最適化することで、従来の臨床試験の課題をいかに解決するかを探ります。心血管、整形外科、糖尿病管理デバイスのケーススタディは、規制当局の承認成功と試験登録数の削減を示しています。また、導入フレームワーク、データ品質や規制当局の受容性といった現在の課題、AI駆動型最適化や量子コンピューティングなどの新たな機能についても概説し、市場の著しい成長とイノベーションの促進を予測しています。
母親と子どもの脳波は、習得言語であっても一緒に遊ぶと同期する
英国の研究チームが「Frontiers in Cognition」で発表した研究によると、バイリンガルの母親と3~4歳の子どもが一緒に遊ぶ際、母親の母国語でも習得した第二言語(英語)でも、脳活動(神経同期)が同程度に同期することが判明した。社会的相互作用時に見られるこの神経同期は、親子の絆やコミュニケーションに重要であり、特に意思決定や感情に関わる前頭前野で強く現れた。この結果は、第二言語の使用が親子間の脳のつながりを妨げないことを示唆しており、バイリンガルの子どもが健全なコミュニケーションと学習を支援できるという利点を強調している。
新開発のセンサデバイスで赤ちゃんの吸てつの状態を可視化
住友ベークライト株式会社は、赤ちゃんの舌の動きを計測し吸てつ力を数値化する哺乳センシングデバイス・システムを開発した。摂南大学との共同研究により、このセンサデバイスが吸てつ時の舌運動を客観的に把握し、授乳指導の質を向上させることが実証された。独自素材「DuraQ®導電ペースト」を使用し、柔軟性と安定的なデータ取得を実現。PCソフトウェアとスマホアプリも開発中。2027年の上市を目指し、将来的に母乳摂取量の予測や高齢者の嚥下・構音障害分野への応用も視野に入れている。
ヒューマンライフコードとロート製薬、第Ⅲ相臨床試験に向けた治験製品製造で連携
ヒューマンライフコード株式会社(HLC社)とロート製薬株式会社は、HLC社が開発する臍帯由来間葉系間質細胞「HLC-001」の第Ⅲ相臨床試験に使用する治験製品の製造受託を進め、安定供給体制を強化したと発表しました。この臨床試験は、造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症であるステロイド抵抗性特発性肺炎症候群(IPS)患者を対象に、「HLC-001」の有効性と安全性を評価するものです。ロート製薬は、HLC社とCDMO契約を締結し、種細胞を用いた細胞加工と製剤化を担当。両社は、限られた治療選択肢しかない当該疾患領域に新たな価値を提供し、患者へ一日も早く有効な治療選択肢を届けるため、連携を強化していきます。
水素含有ゼリーが自律神経バランスを安定化させる可能性を確認 ― 慶應義塾大学医学部との共同研究で心拍変動(HRV)への有意な影響を確認 ―
株式会社新菱は慶應義塾大学医学部との共同研究で、水素濃度約30〜40ppmの水素含有ゼリーの摂取が自律神経のバランスを安定化させる可能性を確認した。健常成人50名を対象とした二重盲検ランダム化クロスオーバー試験では、起立負荷時に心拍変動係数(CVRR)が有意に低下し、座位に戻した際に交感神経と副交感神経のバランスを示すLFおよびLF/HF比が有意に低下。これは交感神経の過剰反応を抑制し、副交感神経優位の状態を促進することを示唆している。この研究は、水素含有ゼリーが生体の労作時の自律神経活動に直接影響を与える可能性を初めて示し、ストレス軽減、睡眠の質改善、疲労回復支援など幅広い健康増進への応用が期待される。研究成果は「medRxiv」にプレプリントとして公開されており、今後長期摂取や臨床応用に向けた追跡試験が予定されている。
生成AIツール、日常使いに耐えるパーソナルな3Dプリントアイテムを支援
MIT CSAILの研究者たちは、Googleなどと共同で、耐久性のあるパーソナルな3Dプリントアイテムを生成できるAIツール「MechStyle」を開発しました。従来のAIシステムが機械的完全性を損なうことがあったのに対し、MechStyleは物理シミュレーションを統合し、3Dモデルの美的変更がその構造を弱めないようにします。ユーザーは3Dモデルとテキストまたは画像のプロンプトを入力してスタイルを設定でき、システムは構造的存続性を動的に分析・維持します。この革新は、ユニークな個人用アクセサリー、スプリントや器具のグリップなどの補助技術、ホームデコレーションの作成を可能にし、AIの創造性と実世界の機能的応用とのギャップを埋め、専門家と初心者の両方にとって3Dデザインをより身近なものにすることを目指します。
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POINT 1.
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カイコハナサナギタケ冬虫夏草の12週間摂取が40歳以上男性の更年期症状を有意に改善
第一工業製薬株式会社(京都市)は2026年3月16日、食品素材「カイコハナサナギタケ冬虫夏草(カイコ冬虫夏草)」の摂取が40歳以上の男性の更年期症状を改善することを臨床試験で確認し、同成果が日本抗加齢医学会雑誌「アンチ・エイジング医学」2026年2月号に掲載されたと発表した。男性更年期症状(抑うつ・睡眠障害・性機能低下・いらいら・ホットフラッシュ等)は男性のQOLに大きな影響を及ぼし、メタボリックシンドローム・心血管疾患・認知症リスクとの関連も報告されている。同社はこれまでカイコ冬虫夏草が睡眠の質の改善や肥満傾向男性のテストステロン値増加に効果があることを確認していた。今回の臨床試験は、40歳以上の男性68名(解析対象65名)を対象としたランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験で、12週間のカイコ冬虫夏草またはプラセボ食品の摂取を比較評価。評価項目は17項目からなる男性更年期障害質問票(AMSスコア)の総スコアおよび心理的因子・身体的因子・性機能因子の3下位項目。結果、AMSスコアの総スコアに加え、心理的因子および身体的因子において統計学的に有意な改善が認められた。同社は今後もカイコ冬虫夏草に関するさらなる研究を推進し、ストレス社会や超高齢化社会の課題解決に取り組む方針を示している。
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ユニリーバ「Desire at Scale」戦略 AI×消費者トレンド分析でマーケティングと製品開発を加速
Marketing Tech News(2026年掲載)は、ユニリーバの最高成長・マーケティング責任者(CGMO)Esi Eggleston Bracey氏が提唱する「Desire at Scale(スケールでの欲求)」戦略を報じた。戦略概要:ブランドを文化・コミュニティ・コマースにより密接かつ高速で結びつけ、売上を促進。2025年アニュアルレポートでは「AIの時代に適合した、より速く・シンプルで・テクノロジー対応の組織構築」の一環と位置づけ。製品開発への影響:Sunsilkブランドを例に、Gen Z美容トレンドをソーシャルファースト・マーケティングと新製品アイデア(「Wondermist」ヘア香水ミスト:感情・自信に関連したフレグランス技術)で再設計。Kantar調査では「8割の消費者がセルフケアを含むホリスティックな美容ルーティンを求めている」と報告。意義:ソーシャルメディアが需要・商品発見を形成し、購買意欲が素早く続く現代において、ソーシャルトレンドと商品ローンチの連動を強化。速さと信頼性のバランスが課題:感情的訴求だけでは不十分で、科学的根拠・成分ストーリーとの組み合わせが必要。「どのシグナルが重要でどれが重要でないか」を見極める能力が大手ブランドの競争優位に。
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皮膚カロテノイドレベルが高い群で歯周病有病率が低い傾向 ベジチェックと健康ビッグデータ解析でルテイン・リコピン濃度との有意な関連を確認
PR TIMES(2026年3月23日)は、カゴメと弘前大学が共同開設した「野菜生命科学講座」が弘前大学岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを活用し、皮膚カロテノイドと歯周病との関連を解析した研究成果(Nutrition Journal掲載、DOI: 10.1186/s12937-026-01285-y)を報じた。咬み合わせ良好な成人456名(平均年齢48.0歳、歯周病有病率50.9%)を対象に、ベジチェック®(皮膚カロテノイドを約30秒で測定する推定野菜摂取量測定器)と血液中の各カロテノイド濃度を評価し、年齢・性別・喫煙・飲酒・食習慣・歯磨き習慣などを調整してロジスティック回帰分析を実施。主な結果:①皮膚カロテノイドレベルの低群(第1五分位)比で高群(第5五分位)は歯周病有病率が有意に低かった②血中カロテノイドではルテイン濃度・リコピン濃度の高群で歯周病有病率が有意に低かった③ベイジアンネットワーク解析から、カロテノイドが口腔内炎症と口腔内細菌叢の乱れを抑制することで歯周病を予防する可能性が示された。日本人成人の約半数が歯周病に罹患し、循環器疾患・認知症のリスク要因でもある歯周病に対して、野菜摂取量とカロテノイドを介した非侵襲的なスクリーニング・予防アプローチとして今後の展開が期待される。
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紅茶飲料製造時の紅茶粕を乾燥加工し牛の飼料として活用——グループ内資源循環の取り組みを開始
森永乳業グループは、紅茶飲料(紙パック)の製造過程から発生する抽出後の紅茶粕を乾燥加工し、牛の飼料として活用するグループ内資源循環の取り組みを開始した。横浜森永乳業(神奈川県綾瀬市)で従来は廃棄処理していた乾燥済み紅茶粕を、森永酪農販売が運営する那須岳麓農場(栃木県)へ輸送し、農場の牛に給与する。同社は信州大学・ノーサンファーム・森永酪農振興協会との2021年からの共同研究において、一定条件下で紅茶粕の給与が乳牛のルーメン(第一胃)からのメタン生成量を約9%削減する効果を確認しており、2023年10月のIDF(国際酪農連盟)ワールドデーリィサミットでも発表済み。今回の実証実験はメタン抑制効果の確認を直接の目的とするものではないが、引き続き検討・検証を継続し、将来的なGHG削減への貢献を目指す。同社のサステナビリティ中長期計画2030では、2030年度までにScope3のCO2排出量を2020年度比10%以上削減する目標を掲げており、本取り組みはその達成に向けた資源循環・気候変動対策の一環として位置づけられている。
森永乳業株式会社
印刷可能な酵素インクで次世代ウェアラブルバイオセンサーの量産化に道——東京理科大学が開発
東京理科大学の設楽勲准教授らの研究チームが、ウェアラブルバイオセンサーの量産化に向けた大きな障壁を克服する「水性酵素インク」を開発した。従来の酵素バイオ燃料電池(EBFC)の製造は、炭素電極の印刷、酵素・メディエーター溶液の滴下塗布、乾燥という複数の工程を要し、品質のばらつきや大量生産の困難さが課題だった。新開発のインクは、メソポーラスカーボン・化学メディエーター・新型水性バインダー(POLYSOL)・増粘剤(カルボキシメチルセルロース)を混合した処方で、乳酸酸化酵素やグルコースデヒドロゲナーゼなどの目的酵素を加えるだけで、スクリーン印刷による一工程での電極形成が可能となった。有機溶媒不使用のため酵素活性が維持され、従来の滴下塗布電極が数分〜数時間で活性が半減以下になるのに対し、酵素インク電極は長時間にわたり安定したパフォーマンスを発揮。乳酸/酸素バイオ燃料電池では最大出力165 μW/cm²・動作電圧0.63Vを達成し、Bluetooth Low Energyによる自己給電ワイヤレス計測も実証済みだ。400mの基材への連続ロールtoロール印刷も実証しており、1デバイスあたり約10円での低コスト生産が視野に入る。2030年ごろの実用化を目指している。
EurekAlert! / Tokyo University of Science
広島大・北大・食品企業の共同研究で、結晶の形と長さを制御してオレオゲルの機械的強度を最大約40倍に向上させる技術を確立
ミヨシ油脂株式会社(2026年2月20日)は、広島大学・北海道大学との共同研究でオレオゲルを構成する脂質ウィスカー結晶の形態制御技術を確立し、Food Research International誌(2025年12月4日、DOI: 10.1016/j.foodres.2025.117999)に発表したと報じた。オレオゲルは液体油を少量のゲル化剤で固体化したもので、代替肉などプラントベースフード(PBF)の「ジューシーさ」再現に期待される素材。研究グループは食経験が豊富な高純度PSP(1,3-ジパルミトイル-2-ステアロイルグリセロール)を用いて2つの物性制御法を解明した。①「長さの制御」:テンパリング温度を30℃以上に高めると脂質ウィスカー結晶の長さが増し、貯蔵弾性率(硬さ)が大きく向上。40℃で結晶子サイズが約240 nmに達し、長周期構造を持つ電子線回折パターンが観測された。②「形状の制御」:不純物(FHHPMF)を37.2%取り込むことで結晶を直線状から蛇行状に変え、ゲルの壊れにくさを示す臨界ひずみを0.54%から21.2%に増加(約40倍)。PBFのジューシーさ再現だけでなく、パン・菓子・調味料・サプリメント・化粧品・医薬品・工業製品まで幅広い応用が期待される。
ミヨシ油脂株式会社 / Food Research International
2026年注目のトップバイオテックスタートアップ:新興トレンドの分析
2026年に向けて大きな影響を与えると予測される20社の新興バイオテックスタートアップを特定。子宮内膜症診断のHera Biotechや慢性肺疾患のRAGE Biotech等の重要な健康課題に取り組む企業、質量分析のAndson BiotechやクラウドバイオインフォマティクスのLatchBio等の先進プラットフォーム技術、昆虫による食品廃棄物変換のEntomalや緑色触媒のHydRegen等の環境ソリューション、B型肝炎遺伝子治療のTune Therapeutics等の新規治療法を含む。
IntuitionLabs
医療機器のコンピュータ支援臨床試験:研究から現実へ
医療機器業界は、2025年までにFDA提出資料の約50%が計算モデリングとシミュレーション(CM&S)で構成されるという予測に基づき、従来のランダム化比較試験(RCT)から大きな転換期を迎えています。本記事では、デジタルツインや仮想コホートを活用したコンピュータ支援臨床試験(CACT)が、多様な患者集団の生理学的反応をシミュレーションし、デバイスアルゴリズムを最適化することで、従来の臨床試験の課題をいかに解決するかを探ります。心血管、整形外科、糖尿病管理デバイスのケーススタディは、規制当局の承認成功と試験登録数の削減を示しています。また、導入フレームワーク、データ品質や規制当局の受容性といった現在の課題、AI駆動型最適化や量子コンピューティングなどの新たな機能についても概説し、市場の著しい成長とイノベーションの促進を予測しています。
MD+DI Online
母親と子どもの脳波は、習得言語であっても一緒に遊ぶと同期する
英国の研究チームが「Frontiers in Cognition」で発表した研究によると、バイリンガルの母親と3~4歳の子どもが一緒に遊ぶ際、母親の母国語でも習得した第二言語(英語)でも、脳活動(神経同期)が同程度に同期することが判明した。社会的相互作用時に見られるこの神経同期は、親子の絆やコミュニケーションに重要であり、特に意思決定や感情に関わる前頭前野で強く現れた。この結果は、第二言語の使用が親子間の脳のつながりを妨げないことを示唆しており、バイリンガルの子どもが健全なコミュニケーションと学習を支援できるという利点を強調している。
EurekAlert!
新開発のセンサデバイスで赤ちゃんの吸てつの状態を可視化
住友ベークライト株式会社は、赤ちゃんの舌の動きを計測し吸てつ力を数値化する哺乳センシングデバイス・システムを開発した。摂南大学との共同研究により、このセンサデバイスが吸てつ時の舌運動を客観的に把握し、授乳指導の質を向上させることが実証された。独自素材「DuraQ®導電ペースト」を使用し、柔軟性と安定的なデータ取得を実現。PCソフトウェアとスマホアプリも開発中。2027年の上市を目指し、将来的に母乳摂取量の予測や高齢者の嚥下・構音障害分野への応用も視野に入れている。
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ヒューマンライフコードとロート製薬、第Ⅲ相臨床試験に向けた治験製品製造で連携
ヒューマンライフコード株式会社(HLC社)とロート製薬株式会社は、HLC社が開発する臍帯由来間葉系間質細胞「HLC-001」の第Ⅲ相臨床試験に使用する治験製品の製造受託を進め、安定供給体制を強化したと発表しました。この臨床試験は、造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症であるステロイド抵抗性特発性肺炎症候群(IPS)患者を対象に、「HLC-001」の有効性と安全性を評価するものです。ロート製薬は、HLC社とCDMO契約を締結し、種細胞を用いた細胞加工と製剤化を担当。両社は、限られた治療選択肢しかない当該疾患領域に新たな価値を提供し、患者へ一日も早く有効な治療選択肢を届けるため、連携を強化していきます。
Human Life CORD
水素含有ゼリーが自律神経バランスを安定化させる可能性を確認 ― 慶應義塾大学医学部との共同研究で心拍変動(HRV)への有意な影響を確認 ―
株式会社新菱は慶應義塾大学医学部との共同研究で、水素濃度約30〜40ppmの水素含有ゼリーの摂取が自律神経のバランスを安定化させる可能性を確認した。健常成人50名を対象とした二重盲検ランダム化クロスオーバー試験では、起立負荷時に心拍変動係数(CVRR)が有意に低下し、座位に戻した際に交感神経と副交感神経のバランスを示すLFおよびLF/HF比が有意に低下。これは交感神経の過剰反応を抑制し、副交感神経優位の状態を促進することを示唆している。この研究は、水素含有ゼリーが生体の労作時の自律神経活動に直接影響を与える可能性を初めて示し、ストレス軽減、睡眠の質改善、疲労回復支援など幅広い健康増進への応用が期待される。研究成果は「medRxiv」にプレプリントとして公開されており、今後長期摂取や臨床応用に向けた追跡試験が予定されている。
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生成AIツール、日常使いに耐えるパーソナルな3Dプリントアイテムを支援
MIT CSAILの研究者たちは、Googleなどと共同で、耐久性のあるパーソナルな3Dプリントアイテムを生成できるAIツール「MechStyle」を開発しました。従来のAIシステムが機械的完全性を損なうことがあったのに対し、MechStyleは物理シミュレーションを統合し、3Dモデルの美的変更がその構造を弱めないようにします。ユーザーは3Dモデルとテキストまたは画像のプロンプトを入力してスタイルを設定でき、システムは構造的存続性を動的に分析・維持します。この革新は、ユニークな個人用アクセサリー、スプリントや器具のグリップなどの補助技術、ホームデコレーションの作成を可能にし、AIの創造性と実世界の機能的応用とのギャップを埋め、専門家と初心者の両方にとって3Dデザインをより身近なものにすることを目指します。
MIT News